南禅寺は湯豆腐が有名!
寒い夜には無性に食べたくなる「湯豆腐」。伝統的なお店が並ぶ京都ならではの老舗の料亭で極上の湯豆腐を召し上がってみてはいかがでしょうか。今回は南禅寺エリアからおすすめな10店をご紹介します。ふわっととろける湯豆腐で心も体も芯から温まりましょう!
南禅寺の名物といえば「湯豆腐」ですが、その発祥はお寺の参拝客をおもてなしするために湯豆腐を出したことがはじまりです。ご存じの方もたくさんいらっしゃいますが、お坊さん、特に禅僧の食事といえば肉や魚を使わない精進料理です。その中の大切な栄養素として重要なタンパク源の大豆は、いろいろな料理に使われ、特に豆腐は様々形になりよく使われます。
奈良や宇治から豆腐が運ばれていた時期もありましたが、よい水に恵まれていることから、のちに京都でも生産されるようになりました。南禅寺の湯豆腐が有名になったのは、禅僧が南禅寺の門前で湯豆腐を旅人にふるまう副業を行ったことから、ともいわれています。
江戸時代に上演された「とうふ屋三郎兵衛」という歌舞伎の浮世絵には「南禅寺豆腐屋」という屋号が描かれています。このころからすでに、南禅寺の名物として湯豆腐が有名だったことが分かりますね。
南禅寺順正は、《順正書院》と美しい日本庭園が見ることができるお店です。庭園を訪れた人は、思わずため息が出る程です。四季折々に変化する庭園と、旬の食材を使った種類豊富なお豆腐料理や湯葉料理を堪能できます。食後のお庭の散策は、楽しみの一つです。
敷地内は雰囲気の違う五つの建物があり、予約席と一般席は建物が別になっています。4000円以上からランチの予約が可能です。ランチは11時〜16時までに来店されたお客様が対象です。雰囲気が美しいので、お祝い事やデートスポットとしても最適です。
こちらのお店のおすすめのメニューは「ゆどうふコース」です。花と月の2種類があり、湯豆腐に天ぷらや小鉢、炊き合わせなどが付いてきます。また「おてまえどうふ」という文字通り自分で豆腐を作りながら食べられる、ちょっとおもしろいメニューも用意されています。
「ゆどうふ」セットは3,090円から食べられ、「おてまえどうふ」は2,570円と少しお手軽なお値段で順正の湯豆腐を食べることができます。
順正では「順番待ち優先ご案内」というシステムをとっており、「ゆどうふコース」は優先的に席へ案内してもらえるだけで席と時間の予約はできません。ですが会席料理は日にちと時間の予約もできますので、ご安心ください。予約席は一般席とは違い、もっと落ち着く空間になっています。
■店舗基本情報
【店舗名】南禅寺 順正 (なんぜんじ じゅんせい)
【営業時間】11:00~21:30 ランチ営業、日曜営業
【定休日】不定休
【住所】京都府京都市左京区南禅寺草川町60
【アクセス】京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅より徒歩約10分 蹴上駅から413m
【電話番号】075-761-2311
天正十六年(1588年)、豊臣秀吉が宴会をするとき、ご用命を受けたようです。その頃から料亭として愛されています。歌舞伎の寄席で、青龍庭園を眺めながら、ライトアップを眺めながら湯豆腐をいただけます。昼でも夜でも楽しめますね。
こちらはお子様用の食器やいすが完備され、ベビーカーでの来店もOKです。お子様用のメニューもありますし、離乳食の持ち込みもOKですので、小さなお子様を連れても安心して来店できます。
八千代では松・竹・梅の3種類から選べる人気の湯豆腐御膳の他、1日15食限定のゆばしゃぶ御膳(3600円)、1日30食限定の京懐石弁当「雨月」(3300円より)も楽しめます。限定のお食事は特別感があり、ますます食べたくなりますね。
「京豆腐」と「湯豆腐のたれ」にはこだわりがあり、豆腐は小さな井戸からくみ上げる京都の地下水を使い、なんとその日の分しか作ることができません。たれはその日に必要なだしの分だけの水に利尻昆布を入れて煮て、そのだしから作ります。
■店舗基本情報
【店舗名】 湯豆腐 料庭 八千代(ゆどうふ りょうてい やちよ)
【営業時間】月~日 11:00~16:00 (ラストオーダー15:00) 、17:00~21:00 (ラストオーダー19:00)
【定休日】無
【住所】〒606-8435 京都府京都市左京区南禅寺福地町34
【アクセス】地下鉄東西線 蹴上駅 徒歩5分 、京阪本線 三条駅 徒歩15分 、京阪鴨東線 神宮丸太町駅 徒歩15分
【電話番号】050-5789-2999
お店の外観は、京都のエッセンスが詰まった雰囲気です。お店の歴史は古く約375年前の創業になります。創業当時は「奥の丹後屋」といい、精進料理のお店として始まった湯豆腐発祥のお店として知られています。「奥丹」はこの店名からきていたのですね。
お店の地下に豆腐工房があり、別な部屋で抽出された天然にがりを使って、毎朝職人さんがその日に使う豆腐を作っています。全ての食材にこだわりを持って豆腐が作られていま
南禅寺のすぐ側でアクセスもよいので、南禅寺に行った際には寄ってみてください!
おすすめは「昔どうふ一通り」(4,000円税別)です。無農薬で栽培された大豆を使って、大豆を擦るところからすべて手作業で行い、少し固めの豆腐ですが、大豆の甘味と風味がしっかり感じられます。
とろろ汁や胡麻どうふ、精進天ぷらなどもセットになっていて、色々なお味が堪能できます。量もちょうどよく、満足のできるものです。コース以外に単品での注文もできますので、おすきなものを選んでたべることもできます。
■店舗基本情報
【店舗名】奥丹 南禅寺店(おくたん なんぜんじてん)
【営業時間】11:00~16:00、ランチ営業、日曜営業
【定休日】木曜日
【住所】京都府京都市左京区南禅寺福地町86-30
【アクセス】地下鉄蹴上駅から徒歩10分程度、蹴上駅から553m
【電話番号】075-771-8709(予約不可)
平安神宮や円山公園などの庭園も手掛けた、小川治兵衛氏による1,200坪もの広い日本庭園をゆっくりたのしみながら、お食事ができるお店です。季節によってさまざまな表情をみせてくれるお庭を眺めながら食べる食事は格別です。
記念日や普段のお食事はもちろん、披露宴なども行えます。定期的にフェアが開催され、いろいろと相談に乗ってもらえるのでおすすめです。
京懐石のダイニングでは、昼は2,500円から6,000円までのメニューがあり、おすすめの湯豆腐御膳は湯豆腐を含めた全15品が堪能できます。季節や仕入れによって内容の変更はありますが、気軽に京懐石を楽しむことができます。夜は3種類の懐石のコースから選べます。
カフェメニューも用意されていますので、うつくしいお庭を見ながら休憩もおすすめです。
■店舗基本情報
【店舗名】桜鶴苑(おうかくえん)
【営業時間】11:00~14:00、17:00~21:00(レストラン)
【定休日】水曜日
【住所】京都府京都市左京区南禅寺草川町55番地
【アクセス】京都市営地下鉄 東西線蹴上駅1番出口より徒歩5分
【電話番号】075-771-4112
南禅寺の中門内にあり、静かで落ち着いた雰囲気の料亭です。双龍滝と呼ばれる滝から流れる水が庭園内にそそぎ込むため、双龍庭園と名付けられています。
食事は予約が必要ですが、2階のカフェは予約なしで利用することができ、庭園を眺めながらゆっくり京スイーツを楽しむことができます。
昼は特製お弁当やミニ会席、一口湯豆腐とお弁当のセットなどが食べられます。湯豆腐のみのメニューもありますので、うつくしいお庭を見ながらお豆腐のおいしさをじっくり味わうのもいいのではないでしょうか。夜は会席コースのみとなっています。
カフェでは、京スイーツと飲み物のセットや、おつまみ付きのビールなどが用意されていますので、甘い物が苦手な男性の方もゆっくりくつろげます。
■店舗基本情報
【店舗名】京割烹 大安苑(きょうかっぽう たいあんえん)
【営業時間】12:00~14:30、17:00~21:00、ランチ営業、日曜営業
【定休日】不定休
【住所】京都府京都市左京区南禅寺草川町81
【アクセス】名神京都市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車7分
【電話番号】075-752-4333
ホテルギンモンド系列のお店です。ホテルに宿泊するとタクシーでの送迎をお願いできるようです。
お店は近江の豪商の別邸をそのまま使用しており、風情のある建物です。よく手入れされたお庭は、散策することもできます。
本格的な京料理をディナーで食べると、それなりのお値段になりますが、ランチならリーズナブルに湯豆腐のコースが食べられます。
お昼は天ぷらや突き出しなどの小鉢がセットになっている「南禅寺名物湯豆腐ひととおり」と「松花堂」弁当の2種類が用意されています。湯豆腐に使われている豆腐は嵯峨豆腐で有名な森嘉豆腐が使われています。
■店舗基本情報
【店舗名】南禅寺 ぎんもんど
【営業時間】11:30~15:00、17:00~22:00、ラストオーダー19:30
【定休日】不明
【住所】京都市左京区南禅寺草川町43
【アクセス】地下鉄東西線、蹴上駅より徒歩7分
【電話番号】075-751-1320| FAX 075-751-9699
料理旅館でもあるため、宿泊もできるお店です。元呉服商の別荘を利用して作られています。こちらの庭園も小川治兵衛氏が作庭しており、円山公園の桜と兄弟と言われている桜が春には見られ、秋は庭園にたくさん植えられている紅葉を食事と共に観賞することができます。
日常のあわただしさを忘れてゆっくりとおいしい食事が堪能できますね。
夜は会席コースや季節に応じた鍋物一式など、10,000円からのメニューしかありませんが、お昼は湯豆腐にお造りや炊き合わせ、天ぷらや炊き込みご飯などがセットになった「ゆどうふ膳」(4,000円税抜)や、ミニ会席のコース2種類用意され6,000円から食べられます。
静かで落ち着いた大人の空間を味わいながら、たまには贅沢なランチもおすすめです。
■店舗基本情報
【店舗名】京料理 京の宿 菊水(きょうりょうり きくすい)
【営業時間】11:30~22:00、ラストオーダー20:00
【定休日】年中無休
【住所】京都府京都市左京区南禅寺福地町31
【アクセス】JR京都駅から、市バス・岩倉行にて法勝寺前下車 徒歩10分
【電話番号】075-771-4101| FAX 075-752-0052
南禅寺周辺にある人気のある湯豆腐店と比べると、気軽で入りやすいお店です。店内は家庭的な雰囲気で、テーブル席と座席があります。
湯豆腐の定食は、大きくカットした豆腐がたっぷり入ってくるため、小食の女性だと食べきるのが大変かもしれません。でも、湯豆腐をしっかり堪能したい方にはうれしい量かもしれませんね。
こちらは、別棟に個室があり空いていれば小型犬のみですが犬と一緒に食事もOKなお店なんです。ペットと一緒に食事ができるお店は増えていますが、和食のお店では珍しいのではないでしょうか。ですが、電話で事前に確認することを忘れずに行ってください。
周辺の店舗と比べるとリーズナブルな湯豆腐定食がいただけます。大きな豆腐をたっぷり使った湯豆腐に先付、天ぷらなどが付いてきます。価格は約2,300円です。
出汁やつゆがとてもおいしく、薬味も何種類か付いてきますので、シンプルな湯豆腐が最後まで飽きずに食べられます。
■店舗基本情報
【店舗名】五右衛門茶屋(ごえもんちゃや)
【営業時間】11:00~18:00、ランチ営業、日曜営業
【定休日】隔週火曜日
【住所】京都府京都市左京区南禅寺草川町67
【アクセス】京都市営地下鉄「蹴上」駅より徒歩約5分
【電話番号】075-771-7778
八つ橋や練り切などの和菓子の他、手作り豆腐の体験ができるお店です。手作り体験は予約が必要ですが、自分で作ったお豆腐と創作おばんざいをセットで食べられるコースもあります。
手作りの体験は2名からお願いできるので、ご夫婦やご家族、お友達同士などと一緒に普段とは違う食事ができます。自分で作ると、同じ豆腐でもひと味違ったおいしさが味わえるのでたのしいですよね♪
売店もあるので、お土産も購入できます。
ランチにおすすめなリーズナブルなお値段で、旬の野菜を中心とした「からだにやさしいお菜盆」メニューの6種類から食事をお願いすることができます。「お菜盆 しゃなり ゆどうふ」セットは、一人用の湯豆腐の他、約5品付いてきて、1,620円で食べられます。
他のセットも一番安いメニューは1,300円から一番高いメニューは2,160円で食べられます。パンケーキやパフェなどのスイーツもありますので、甘い物好きな方にもおすすめです。
■店舗基本情報
【店舗名】八つ橋庵 しゃなり
【営業時間】10:00~17:30
【定休日】不明
【住所】京都市左京区南禅寺草川町69-1
【アクセス】市バス 南禅寺・永観堂道 徒歩約5分
【電話番号】075-754-0611
南禅寺の他、平安神宮や京都美術館、清水寺などのアクセスにもよい場所にあるお店です。お店の中に生け簀があり、注文を受けてから調理してもらえるので、新鮮なお魚料理を食べることもできます。
舞台付きの宴会場や、少人数から大人数まで対応できる個室も用意されているので、宴会や家族の集まりなどにも利用できます。
おすすめは南禅寺御用達の豆腐を使った「南禅寺彩り御膳」です。湯豆腐の他、炊き合わせや天ぷら盛り合わせ、お刺身の盛り合わせや小鉢など全8品ついて、2,670円(税抜)です。
その他にも新鮮な魚を使った海鮮丼や、季節限定メニュー、単品で豆腐の田楽や刺身も注文できます。飲み放題込みの宴会用のパックも5,000円~7,000円で用意されていますので、会社や親戚同士の集まりなど便利に利用できます。
■店舗基本情報
【店舗名】岡崎茶寮 豆狸(おかざきさりょう まめた)
【営業時間】火~日11:00~22:00、ラストオーダー21:30
【定休日】月曜日
【住所】京都府京都市左京区岡崎円勝寺町149-3
【アクセス】市バス 平安神宮停留所 徒歩3分
【電話番号】075-771-0234|FAX 075-771-7967
今回は南禅寺エリアで湯豆腐が食べられるお店をご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?自分の家で食べる湯豆腐もほっこりとした気分になれますが、お店で食べる湯豆腐はタレや薬味、付いてくる小鉢などで個性が違います。
南禅寺はロケーションが最高で、それも豆腐のおいしさを引き立ててくれています。まだ食べたことが無い方も、食べたことがある方も京都の湯豆腐を食べに行きませんか?