京都市バスの時刻表など基本を教えます。初心者でも大丈夫!
京都市バスの時刻表や系統の見方など、京都観光の際に便利な情報をお教えします。京都市内は残念ながら地下鉄は2路線しかありません。市内の観光スポットを回ろうとするとどうしても市バスのお世話になります。京都で観光するにはバスの利用が便利です。「バスってよくわからない」という方も基本を押さえていけば、初めてでも迷わず目的地に行くことができます。そんな時に知っていると便利な情報を見ていきましょう!
1.まずは路線図をゲット
京都市バスは、行き先やルートごとに系統番号が割り当てられています。つまり目的地がどの系統番号の路線なのかを知ることが大事です。系統番号はバス路線図を見るとわかります。 まず京都に到着したら、観光案内所などでバス路線図を入手し、持ち歩くようにしましょう。 インターネットでも事前に京都市交通局のホームページ(http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000019770.html)で路線図をダウンロードすることができます。
2.バス停を探そう!
繁華街や有名な観光スポットにはさまざまな系統番号のバスが停まります。そのため、バスターミナルのように複数のバス停が林立している場合があります。自分の乗りたいバスが停まる停留所を確実に見つけるためには、各バス停に表示されている系統番号を確認します。また、携帯やスマートフォンから、京都市バス携帯ホームページ「ポケロケ」(http://www.city.kyoto.jp/kotsu/blssmart/pockloc/)でもバス停を確認することができます。
3.時刻表をチェック!
バスの時刻表は、もちろんバスの停留所で確認することができます。もし、携帯やスマホを持っているなら、「ポケロケ」(http://www.city.kyoto.jp/kotsu/blssmart/pockloc/)で検索して確認することもできますので、お店で買い物しながら、次のバスの時刻を確認して、時間調整をすることもできます。
4.バスの接近情報が分かる!?
一部のバス停では、接近情報を見ることができます。先程もご紹介した携帯&スマホサイト「ポケロケ」でもバスの接近情報を確認することができます。お店や観光スポットにいながら確認し、バスが近くの停留所に近付いてきたら、バス停に向かうなど、時間の有効活用に活かせます。
5.京都へ行く前に
事前に京都市交通局の公式サイト(http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/)を確認するのもおすすめ。今回紹介した京都市バスの情報がまとめて掲載されていますので、見どころたくさんの京都旅行の計画をたてるうえでとても参考になります。
京都市交通局
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/
6.路線
京都市営バスには大きく3つの系統があります。行先地表示板に書かれた方向幕の色と数字・漢字など(特・臨・西・南・Mなど)で区別されています。
均一系統路線
市内中心部の「均一区間」を走ります。方向幕の青地に白文字で番号が書かれています。均一区間の運賃は一律で230円です。今年の3月から岩倉・修学院地域が均一区間となったことで、市内の主要観光地の殆どは均一区間となりました。
循環系統路線
市内の幹線道路を循環する均一運賃(230円)の系統です。方向幕の橙地に白文字で3桁の番号で書かれています。201号系から208号系まであります。循環系なので一方向にグルグルと一周します。途中で運転手の交代があって、停車することや車庫へ入る時もありますが、そんな時は方向幕に「入庫」と表示されているので分かります。
調整系統路線
均一区間の外側を走る系統です。中心部から郊外へ向かう路線と、郊外同士を結ぶ路線があります。方向幕の白地に黒文字で番号が書かれています。均一運賃区間を越えて走ることから、整理券を発行して番号によって運賃を精算する形をとっていることから、車体の前方には「整理券車」という表示があります。乗車した際に整理券を取るか、カードの場合はカードリーダーを通してから乗車します。
洛バス
均一系統路線の一つで、金閣寺や銀閣寺といった観光地と主要駅を結ぶ系統です。100、101、102の3系統が運行されています。100系統は、京都駅と京阪七条、地下鉄東山駅から岡崎公園(美術館、平安神宮など)が点在する東山方面を走ります。101系統は、京都駅から地下鉄四条駅を経て北野天満宮、金閣寺などの北西地域を走ります。102系統は、地下鉄北大路駅から錦林車庫(東山)へ向かって北東部を中心に走ります。
100円循環バス
土曜日と休日(元日を除く)の昼間の時間帯のみ走る循環バスです。名前の通り大人・小児ともに1回100円で利用できます。繁華街の御池通、烏丸通、四条通、河原町通を反時計回りに回っています。通常の市バスと同様に各種のカードや回数券が使用できます。
7.お得な乗車券
京都観光で市バスを利用するときは、何度も乗り降りをするなど利用回数が増えますね。そんな時には回数券や一日乗車券といったお得な乗車券が用意されています。主なものをご紹介します。発売所については、乗車券の種類によって変わります。京都市交通局のホームページ(http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000033603.html)で確認してください。
バス共通回数券
観光客の方には使いづらいのかもしれませんが、京都市営バスだけでなく「京都バス」「京阪バス」「京阪京都交通」「阪急バス」「西日本JRバス」「京都京阪バス」「ヤサカバス」「京北ふるさとバス」でも使用できます。発売額によって230円券の枚数と端数分の券がついていて、1割お得になります。(例 1,000円券の場合は1,100円分利用できます)数人でまとまって移動するときなどに便利ですね。
バス昼間割引共通回数券
平日の10時から16時の間のみ利用(降車)という制約がありますが、その分お得になっています。発売額は1,000円と2,000円があります。1,000円で120円券が12枚(1,200円分)、2,000円で230円券が12枚ついています。時間制限は降車時の時間ですから間違わないようにしましょう。均一運賃区間での乗り降りに限ります。これも利用の仕方を考えればお得になると思いますね。
トラフィカ京カード
市バス・地下鉄専用の割引付カードで1,000円券と3,000円券があります。1割引きになっていて1,000円で1,100円分使用できます。金額が余っても払い戻しはしてもらえないので、旅行者には不向きですが、何度も京都へ来る機会のある方には便利だと思います。
市バス専用回数券カード
このカードは市バス専用なので割引率が高いです。2,000円券で2,250円分使用できます。市バス専用なので京都バスなどの私鉄や地下鉄では利用できません。
8.フリーチケット
ここからは、観光で京都を訪れた方には最適な一日乗車券をご紹介します。市バス以外の地下鉄や私鉄とセットになったものなど17種類もあります。その中から、市バス利用に絞ったものとちょっと変わった乗車券をいくつかご紹介します。なお詳細は京都市交通局のホームページ(http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000019521.html)で確認をしてください。
市バス・京都バス一日乗車券カード
このカードの特徴は、市バスと京都バスの均一区間内であれば、1日何度でも乗り降りできることです。価格は1枚500円なので3回以上乗ればお得となりますね。今年の3月から岩倉・修学院地域まで均一区間が拡大したので大変お得になっています。また、利用日に「京都水族館」や「東映太秦映画村」などでは割引が受けられます。でも、均一区間の外へ行くと追加料金がかかってしまうので注意してください。
京都観光一日(二日)乗車券
京都市バスの全線と市営地下鉄の全線、京都バス(一部路線を除く)に1日または2日間、何度でも乗り放題の乗車券です。均一区間という制約はありませんから、行きたいところへ気兼ねなく行くことができます。料金は1日乗車券が大人1,200円、2日乗車券が2,000円です。どこへ行くか?何回利用するか?行先と運賃を計算してみて、お得かどうか判断してみましょう!一日乗車券で230円区間だけを使うとすると6回目からお得となります。
京都修学旅行1dayチケット
ちょっとかわったチケットをご紹介します。京都は修学旅行のメッカです。毎年沢山の修学旅行生が訪れますが、そんな修学旅行生専用のチケットです。京都観光乗車券と同様に市バスや地下鉄の全線を何回でも利用できます。料金は900円と大変リーズナブルなので、ぜひ修学旅行の際には利用してみてください。ただし、発売方法は修学旅行生(中学生、高校生など)及び教師など引率をする方を大正にして、学校単位で一括販売となっています。個人的に購入することはできませんね。
9.乗り方
最後に市バスの乗る際の注意点についてご紹介します。時折観光客の方が困っておられる姿を見ることがあるので、判っていそうでチョット注意した方がいいことをお教えします。
後ろ乗り前降りワンマンカー
基本は後ろのドアーから乗り込んで、前のドアーから降ります。運賃は降りるときに支払います。当たり前のようなことですが、ここで、大事なのは混雑している時です。桜や紅葉、お祭りの時など、時期によっては市バスが大混雑することがあります。そんなバスに乗り合わせると、降りたい停留所で降りようとしても車内が混雑して前に進めない時があります。でも、可能な限り早めに前に移動して、降りて欲しいのですが、万一どうしても動けない時は、大きな声で「後ろからおろしてください」と叫びましょう!必ずしも全ての運転手さんが対応してくれるとは限りませんが、「降りたい」という意思表示をするのは大事です。
利用可能紙幣
もうひとつは、運賃の支払いです。最近の観光客の方は1日乗車券を利用する方増えているので問題はないのですが、時折、5,000円や10,000円札を出して支払おうとする方がおられます。残念ながら市バスの運賃箱に設置された両替機は、500円と1,000円札だけしか利用できません。それを忘れないように前もって両替を済ましておいてください。
10.行きたいところへは何番に乗るの?
これが実は一番難題です。前述の「市バス路線図」を見てもらえれば判りますが、どう見れば良いのか、何が書いてあるのかサッパリ判りません。そこで、路線図の見方をお教えします。
ラインカラーを見る
行先表示(方向幕)の左端にはラインカラーというのがあります。全部で6色(6種類)あって、南北の通りが対応しています。黄色(西大路通)、紫(千本通・大宮通)、緑(堀川通)、水色(河原町通)、橙(東山通)、白(白川通)です。
系統番号を見る
続いて系統番号を確認します。全出の通り3通りの番号表示があって、調整系統以外は均一運賃です。どこへ行きたいのか、その近くの停留所はどこなのかをまず探して、そこを走るバスの系統番号を確認します。次に自分が今いるところに近い停留所に同じ系統番号のバスが停車するかどうかを確認します。自分がいるところに近い停留所で番号が見つからない時は、どこかで乗り換える必要があると思ってください。でも、乗り換えは京都在住者にとっても難しいのです。直接目的の場所へ行くバスが停車する停留所まで移動するのが賢明です。
行先表示を見る
行先表示には通り名と主な観光地名、行先が表示されます。そこに自分の行きたい場所が書いてあればOKですね。なくても、どの道路を走るのかが分かればだいたい想像がつきます。少々行き過ぎたり、手前に降りてしまっても、一日乗車券を持っていれば安心です。
アプリを使う
そんな大変な思いをしながら探すのは嫌だ!という方には、スマートフォン用のアプリが用意されています。「歩くまち京都」という名前で、現在地や目的地を入力すると市バスの乗り換えルートや所要時間、運賃が調べられます。ここ(http://www.arukumachikyoto.jp/)で入手できるのでお試しを!京都市バスの時刻表や乗り方、路線などについて見てきました。観光で京都を巡るには一日乗車券がお得で便利です。行き先がわからない時でも停留所には路線図の表示を見ると分かります。ただ、注意するのは、同じ方向でも行先によって停留所が違う場合があります。行先、路線番号、時刻とこの3点セットをお忘れなく。