京都観光・おすすめ紅葉スポット!東山麓へ紅葉狩りにでかけませんか?
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kyo-trip
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2016年11月22日
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京都市の東山地区は、「モミジの永観堂」と称される禅林寺(通称「永観堂」)に代表されるように、数々の紅葉の名所があります。今回は、東山地区の北部に佇む世界遺産、「東山慈照寺(銀閣寺)」をスタート地点とし、哲学の道を通って「南禅寺」とその近くにある「蹴上インクライン」へ向かう散策コース中のおすすめスポットを紹介します。
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京都市東山北部に鎮座する東山慈照寺は、『銀閣寺』の愛称で親しまれています。東山文化を代表するこの禅寺は、8代目の室町幕府将軍、足利義政によって創建されました。金箔に覆われた金閣(金閣寺の舎利殿)に対して、銀閣(銀閣寺の観音堂)は、木造の壁がむき出しとなっています。しかし、質素で閑静な佇まいが詫び寂びの趣をつくり出し、銀閣寺は東山文化を代表する建築物として高く評価されています。
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境内の庭園から銀閣を眺めた後は、境内の山道を歩いてみましょう。緑の苔に覆われた境内の敷地、豊かに茂る樹々、木漏れ日が気持ちよく、ちょっとした森林浴気分を味わうことができます。
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山道から眺める銀閣は、庭園からの眺めとはまた違う趣があります。銀閣を取り囲む燃える炎のような紅葉、樹々の彩りが銀閣の美しさを引き立てています。
銀閣寺を拝観したら、銀閣時から熊野若王子神社へと続く「哲学の道」を歩いてみましょう。
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琵琶湖疏水に沿った小路『哲学の道』は、「日本の道100選」に選定されている東山でも有数の景勝地です。春には、疏水両岸の桜並木が美しく、そぞろ歩きにぴったりです。
哲学の道を通って銀閣寺から永観堂へ向かうとき、少し寄り道をして法然院にも立ち寄ってみましょう。
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哲学の道に近い『法然院』は、浄土宗の開祖者、法然上人が構えた草庵を由来とする浄土宗系の寺院です。苔に覆われた三茅葺で数奇屋造りの山門、山門に続く石段、紅葉の彩が織りなす美しさは、まるで錦絵のようです。
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境内を覆う緑の苔は、法然院が持つ悠久の歴史を私たちに物語っているかのようです。
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方丈庭園には、「善気水」と呼ばれる泉があります。湧水の中に色とりどりの落ち葉が沈んでおり、クリスタルオブジェのような美しさをつくり出しています。
法然院を訪れたら、法然院のすぐ近くにある「安楽寺」にも足を運んでみましょう。
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『安楽寺』は、法然上人の弟子、住蓮上人と安楽上人が念仏道場として構えた草庵を由来とする寺院です。通常は非公開ですが、桜の時期と紅葉の時期は特別公開されます。茅葺の山門へ続く石段には、深紅の紅葉が散りばめられ、安楽寺の静かな佇まいに華を添えています。
安楽寺を訪れたら、哲学の道に戻り、南へ進みましょう。哲学の道の南側の終点地、熊野若王子神社に着いたら「永観堂」は目前です。
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『永観堂』の名で知られる禅林寺は、真言宗の開祖者、空海の弟子、真紹が853年に創建した寺院です。永観堂は、古今和歌集に「モミジの永観堂」と詠まれるほど、煌びやかな秋の京都を象徴する存在です。
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抜けるような青い空、境内を彩る深紅の紅葉、鏡のような池の水面、水面に映し出された境内の景色が融和し、境内には絵葉書のような景色が広がっています。
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夜間ライトアップされた永観堂境内は、日中とは異なる幻想的な魅力が漂っています。
永観堂(禅林寺)を訪れたら、永観堂近くにある「南禅寺」に足を運んでみましょう。
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南禅院、三門、水路閣など数々の見どころと広大な敷地を持つ『南禅寺』は、日本で最も格式の高い禅寺です。樹々が豊かに生い茂る境内は、落ち着いた佇まいで、広い公園のような雰囲気が漂っています。
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境内の『南禅院』は、かつて亀山天皇の離宮であった場所です。南禅院の庭園は、かつて離宮であった面影を残しており、京都の三名勝史跡庭園(西芳寺(苔寺)、天龍寺、南禅院)の一つとなっています。
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鎌倉時代末の池泉回遊式庭園の美しさは格別です。静かな曹源池、池を取り囲む樹々、秋の彩りが織りなす幽玄閑寂とした世界が広がっており、思わず鎌倉時代へタイムスリップしたかのような気分になることでしょう。
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境内には、明治23年に造られたレンガ造りの『水路閣』があります。アーチ型の橋脚が幾重にも続く水路閣は、まるでローマの水道橋を彷彿とさせる趣です。
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水路閣は建設されてから120年以上の時を経た現在でも、琵琶湖疏水を京都市内に通す役割を担い、京都市内の上水道の水源となっています。
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「天下竜門」との異名を持つ南禅寺の『三門』は22mもの高さがある巨大な門です。南禅寺の山門と聞いて、思わず「絶景かな、絶景かな」という台詞が頭をよぎる人も多いのではないでしょうか。これは、歌舞伎『楼門五三桐』で石川五右衛門が三門の上から「絶景かな、絶景かな、春の眺めは値千金とは小せえ、ちいせえ……」という名台詞の一部です。
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三門の上に登って、京都市内を一望することもできます。数百年もの時が経ってしまっているため、五右衛門が見た景色をそのまま見ることはできませんが、山門から京都の秋の彩りが魅せる景観美を楽しむこともおすすめです。
南禅寺境内を見学し終えたら、南禅寺のすぐ近くにある「蹴上インクライン」にも立ち寄ってみましょう。
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『蹴上インクライン』は、1891年から1948年まで使われていた琵琶湖疏水の舟運ルートの一区間です。なだらかな傾斜地となっている線路跡を歩いてみるのもおすすめです。
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銀閣寺にほど近い吉田山の山頂にひっそりと佇む「茂庵」は茶室のような佇まいをした一軒家カフェです。JR京都駅から市バス「清水寺・銀閣寺」行き30分、「銀閣寺道」バス停下車、徒歩15分。
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銀閣寺から哲学の道へ向かう前に、少し遠回りですが立ち寄ってみてはいかがでしょうか。店内はログハウス風の内装で、レトロな雰囲気が漂い、落ち着いた空間が広がっています。
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茂庵名物の「ピタパサンド」はトマトとモッツァレラチーズ、ナスとズッキーニとベーコンの定番具材のほか、季節の野菜やお肉を使ったものから2種類選べます。季節のスープと豆のマリネまでついたセットなので、ほどよくお腹がいっぱいに。ランチタイム以外にもオーダーできます。
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月替わりで、季節の素材を使ったスイーツが楽しめます。散策途中の休憩に、ぜひスイーツを堪能して歩き疲れを癒しませんか。
茂庵
元田中、出町柳、茶山 / カフェ
- 住所
- 京都市左京区吉田神楽岡町8 吉田山山頂
- 電話番号
- 075-761-2100
- 営業時間
- 11:30~18:00
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)
- 平均予算
-
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
データ提供:
京都東山には紹介したスポット以外にも魅力的な紅葉スポットがたくさんあります。燃え盛る炎のように深紅に染まる東山の紅葉が魅せる美しさを、ぜひ堪能してくださいね。
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