青もみじのアーチが美しい!京都嵐山「鹿王院」へ続く参道が歩くだけで癒される
京都、嵯峨・嵐山にある「鹿王院」は紅葉の隠れた名所として密かな人気ですが、実は初夏の青もみじも紅葉に負けないぐらい美しいとか。これからの季節に京都を訪れる人におすすめ!参道の緑のアーチが美しい鹿王院の青もみじをご紹介します。
紅葉だけじゃない!鹿王院の「青もみじ」も絶景!
鹿王院は嵐山から歩いて10分ほどの住宅街にひっそりと佇む古刹。秋の紅葉の隠れた名所として知る人ぞ知るお寺ですが、初夏の芽吹いたばかりの瑞々しい青もみじも美くして素敵なんですよ。この季節だけのおすすめの絶景!
観光地からは少し離れた場所にあることから、非常に静かで穏やかな雰囲気がなんとも素晴らしい寺院です。騒音や雑踏とは無縁な場所にあるので、静かに1日を過ごしたい人におススメ。青々とした紅葉が目にまばゆく映ります。京都の夏は暑く、観光にくるとばて気味な人も是非ここで涼をとってみませんか?非常に人が少ない寺院ですから、のんびりとした時間が過ごせるのは間違いありません!一生に一度はおとずれていただきたいスポットです。
苔の緑と一体化して美しい新緑の参道
山門をくぐると100mほどの石畳の参道があり、青もみじがアーチを作って参拝者をお出迎え。参道の緑の苔の絨毯と青もみじが一体化した景色には息をのむほど。特に朝の参道は、清々しい澄んだ空気で緑が一段と濃く美しい。
嵐山には人気の寺院が多いのですが、鹿王院は密集した観光寺とは反対側にあるので本当に静かで素晴らしいスポットになっています。足利義満が開基した寺院で、京都でも特に格式の高い宝幢寺の大塔であったそうです。多くは応仁の乱で荒廃しましたが鹿王院はこうして当時のまま残されています。平安時代には、このあたりには野生の鹿が生息していたことから、現在の名前になったとか。こんな美しいところなら、動物も住んでいそうですよね。
鹿王院は庭園も見事です
鹿王院の舎利殿庭園は、日本最初の平庭式の枯山水庭園で京都市の名勝に指定されています。客殿(広間)から眺めると、嵐山を背に舎利殿と季節によって色を変える楓、立派な松の木、さつき、つつじ、三尊石などを配した美しく見事な庭園がそこにはあるのです。
創建当時は池泉式庭園だったそうですが、江戸時代に入り姿を現在の形にかえたのではないかとも言われています。室町時代から姿を変えなかった庭園も、舎利殿を客殿の南側に建立したことで昭堂や舎利殿からも眺めることのできる庭にしたようです。明治時代には、廃仏毀釈の影響もあり現存することが非常に大変な時期もあったようですが、その後には客殿の北側にも枯山水の庭がつくられるなどして現在の鹿王院の姿に近づきました。
外国人観光客も少なく隠れたオススメスポット
嵐山周辺には、世界遺産のお寺や有名な寺院など観光スポットがたくさん。そんな中、鹿王院は嵐山の隠れた名所と言われ、京都通の観光客や地元の人がひっそりと訪れるお寺となっています。紅葉のシーズンこそ混雑するものの、シーズンオフや平日は人も少なくのんびりと境内を参拝できちゃいます。
女性限定に宿坊があり、近年は女性の一人旅で利用する人が増えているそうです。とにかく参道から、非常に美しい景観が広がり足を踏み入れたと同時に、緑が目に飛び込んできます。絵葉書そのままの景観が広がりますので、息をのむばかり。観光客が訪れる事が非常に少ない寺院ですので、穏やかな空気が流れています。日本の人も、ここは秋も紅葉シーズンでしか訪れることがないので本当に人が少なくて落ち着きますよ。
静寂を共にできるのは住宅街にあるから
鹿王院の最寄の駅は、京都の路面電車である京福電車の鹿王院駅。鹿王院駅は小さな無人駅で周辺は閑静な住宅街で、お寺も住宅街の中にひっそりとあります。平日などは人通りも少なくとても静かなため、鹿王院では静寂をともにできるかも知れませんね。
「元金閣」とも称される本庭の舎利殿をみて驚かれる人もいると思うのですが、この舎利殿は金閣寺のスタイルに非常によく似ています。自然に溢れた嵐山の奥にひっそりと存在し、人もほとんど歩いていない鹿王院周辺は穴場スポットでもあると思いますね。風の音や、小鳥のさえずりを聞きながら境内を散策していると「無」の境地に入り込んでいくように感じます。非常に女性的な雰囲気が強く、優しさに包まれた寺院としてこれからも多くに愛されて欲しいです。
女性なら宿坊体験でどっぷり浸るのもアリ
静かな時が流れる鹿王院にどっぷり浸かってみたい方は宿坊体験がおすすめ。女性のみしか利用できませんが、朝は座禅が体験でき、朝食には名物の精進料理も。客殿からは美しい庭園が眺められ、ゆっくりとした時間が過ごせます。1泊朝食付きで4500円、宿坊の予約は電話でどうぞ。
鹿王院といえば、沙羅双樹の庭で有名ですね。女性の名前にも使わる事が多い沙羅双樹。仏教では聖木とされ、仏陀が入滅した時には側にあったともされています。有名な「平家物語」にも登場し、諸行無常を現したとされています。何か心に引っかかったことがあったり、疲れた時にはここでいろんなものを落としていってはいかがでしようか。参道に入ってから、宿坊までを歩く時間から心の修行に入るといいます。何度でも訪れたくなる、不思議な場所であるのは間違いないのですから。
駅から徒歩5分で癒し体験!
■ 基本情報
- ・名称:鹿王院
- ・住所:京都府京都市右京区嵯峨北堀町24
- ・アクセス:鹿王院駅より徒歩すぐ
- ・参拝時間:9:00~17:00
- ・拝観料: 大人400円 小中学生200円
- ・オススメの時期: 青もみじ(5月~)、紅葉(11月下旬~)
- ・電話番号:075-861-1645
- ・公式サイトURL: https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000276
いかがでしたか?初夏の瑞々しい青もみじは見ているだけで清々しい気分になりますね。静かな鹿王院はゆっくりと参拝出来る穴場スポット。青もみじを見にぜひ1度訪れてみて下さいね。