京都の秋を楽しもう。紅葉の美しい神社やお寺5選
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kyo-trip
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2016年11月28日
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京都府京都市北区紫野にある高桐院の竹林。
京都の紅葉の見ごろは例年、11月3週目~4週目といわれています。秋の京都を楽しもうと、国内外から多くの観光客が訪れ、その総数は11月1ヶ月間だけで120万人とも言われる大人気の時期です。そのため、人気スポットは訪れる時間をずらしたり、比較的色付きが早い京都北部(貴船など)に11月上旬頃訪れるなど、混雑回避も検討した方が良いでしょう。
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京都市左京区にある永観堂禅林寺のもみじ。
特に11月21~23日の三連休は大混雑が予想されるので、ここで旅行計画がある場合は、早めに宿を押さえましょう。また紅葉が見ごろを迎える11月の京都は、日中こそ18℃前後まで気温が上がりますが、夜は10℃以下まで下がります。マフラーなどの防寒グッズを忘れず夜のライトアップに備えましょう!それでは紅葉も楽しめる神社やお寺を5選ご紹介していきます。
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京都に行くなら必ずと言っていいほど、一度は訪れたことのある清水寺。秋の清水寺では、普段とは違った顔が見られます。それが、秋の夜間特別参拝。
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普段は昼間しか見ることのできない清水寺ですが、紅葉の季節はライトアップされた夜の姿に出会えるのです。
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水面に浮かぶ三重塔ともみじのコントラストは見事の一言です。日本らしい優雅で風情のある夜の清水寺は、一度訪れたことがある人でも見る価値あり。
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園内には茶屋もあるので、紅葉を見ながら軽く食事を取ることもできます。夜の清水寺で、自分なりの楽しみ方を探してみてはいかがでしょうか。
忠僕茶屋
清水五条、祇園四条、七条 / 甘味処、そば、かき氷
- 住所
- 京都市東山区清水1丁目 清水寺境内
- 電話番号
- 075-551-4560
- 営業時間
- 9時~17時
- 定休日
- 不定休
- 平均予算
-
データ提供:
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嵯峨野にあるこちらの寺院は「紅葉の馬場」と呼ばれる、もみじの名所があります。総門から西へ真直に伸びるおよそ200メートルの参道で、左右から覆う紅葉には迫力を感じるほどです。
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散りモミジを見ることができるので、人が少なめになる12月上旬に訪れるのもおすすめです。
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本堂南にある石庭は「寂光園」と呼ばれています。この庭は、極楽浄土の世界を現したとされていて、秋にはもみじの他にカエデなどが鮮やかなコントラストを生み出しています。日本庭園とともに紅葉が楽しめるのは京都ならではですね。市内地からも離れているので、静かで穏やかな時間を過ごせます。
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歌舞伎役者・石川五右衛門が言った「絶景かな、絶景かな」というセリフは、この南禅寺の三門からの景色を見て放ったとされています。たしかに、思わずそんな風につぶやきたくなってしまうのが、秋の南禅寺の三門です。真っ赤に色づいたもみじ。南禅寺の境内は24時間散策自由なので、この艶やかな景色がなんと無料で見られてしまうのです。
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三門の見事な紅葉とは異なりますが、これも古都・京都の魅力の一つ、「南禅寺水路閣」です。明治21年に完成した、アーチ型橋脚の風格ある構造物です。琵琶湖の水を運ぶ西洋式の水路の一角に、ひっそりと小さなもみじがあります。
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和洋折衷の空間を味わうことができるので、大迫力の紅葉を見たあとは、静かなこの場所まで足を伸ばして、京都の歴史を感じるのも良いかもしれません。
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南禅寺の塔頭、天授庵から眺める紅葉も見事です。
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開基は徳川家康、一乗寺にある寺院です。本堂に足を踏み入れた瞬間、赤、黄、オレンジの色とりどりの紅葉を見ることができます。もしかしたら、この景色を徳川家康も見ていたかもしれないと思うと、歴史の壮大さを感じますね。こちらの庭は「十牛の庭」と呼ばれ、京都の中でも観光の人気スポットでもあるんです。
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洛北で一番古いと言われている「栖龍池(せいりゅうち)」は、散ったもみじが水面に浮かび、なんとも言えない風情を醸し出しています。この池には、樹齢3~400年ともいわれる百日紅もあるので、水鏡と一緒に楽しむことができます。風が吹くと水面が揺れて、水鏡を堪能することは難しくなりますが、それもまた風流と思える場所です。
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苔むした庭園の中にひっそりと小さなお地蔵様もいます。じっくりと探してみてくださいね。
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源氏物語の作者・紫式部が氏神と崇めたという歴史ある大原野神社。源氏物語二十九帖「行幸の巻」には、大原野へと向かう冷泉帝の行列の様子が華やかに描かれており、そんな物語の風景を思い浮かべながら紅葉を楽しむことができます。
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奈良の春日明神をここに分祀したのが起源とも言われる由緒正しい神社でもあります。
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山伝いに嵐山につながっていることもあり、嵐山に抜けるため、登山用の装備で訪れる人も多くいます。秋の京都でハイキングと紅葉をいっぺんに満喫してみるのも良いかもしれませんね。ちなみにこの紅葉は、新古今和歌集でもその見事さが詠まれています。平安時代、鎌倉時代、そして現代と、1000年以上のときを経ても、人々を魅了し続ける景色なのです。
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仁和寺の五重塔と紅葉。
秋の京都は、神社仏閣の歴史とともに、鮮やかな紅葉を楽しめる魅力いっぱいの場所です。神社仏閣の紅葉を味わう際は、その場所の歴史や、誰が建立したものかを知っていくと、面白さもより深まるかもしれません。歴史に名を残した偉人たちも見たかもしれない、そんな古都・京都の紅葉をぜひ一度見に行ってみませんか?