願いを一つだけ叶えてくれるお寺。鈴虫の音色が響く「鈴虫寺」
京都の「鈴虫寺」ってどんなところ?
京都市西京区、延朗山の中腹にあるこちらのお寺。大日如来を本尊とする臨済宗の寺院です。正式名称は「妙徳山 華厳寺(けごんじ)」。そのはじまりは江戸中期の享保8(1723)年に遡ります。華厳宗再興のために鳳潭上人(ほうたんしょうにん)が開いたといわれ、現在は臨済宗に属する禅寺となっています。
説法を聞いてみよう
このお寺の名物のひとつが、お坊さんによる「鈴虫説法」です。休日には行列ができるほどの人気。お寺だから堅苦しいのかなと思っていると、これがすごく聞きやすいんです。30分ほどかけてお話しくださいますが、生きていく上で大切なことを面白おかしく話してくれます。説法の後に、幸福御守の説明をしておくれるので聞き逃しなく!
「寿々むし」と書かれた小さなお菓子。なかなかシャレがきいていますね。説法が終わったら、鈴虫も見てみましょう。圧倒的な数に驚きますよ。
お庭を散策
四季折々の風景が美しいです
丁寧に手入れされた苔庭は、見ているだけで心が穏やかになると評判です。さまざまな竹が見られる竹林やカエデのある境内、風情のある回遊式庭園は、四季により様々な顔を見せてくれます。春には梅や桜、夏には萌える新緑、秋にはまぶしいほどの紅葉、冬には一面真っ白の雪景色。いつ来ても、飽きることがありません。
やっぱり紅葉の見ごろが綺麗ですね。苔庭の緑と相まって美しいです。
一年中響く、美しい鈴虫の音色
「鈴虫寺」という名前は、文字通り“鈴虫”から来ています。お庭にある建物で鈴虫を飼っていて、一年中鈴虫の美しい音色を聞くことができるんです。そのため「鈴虫寺」と呼ばれるようになりました。
お地蔵様の姿が入ったお守り「幸福御守」
説法が終わったら、幸福地蔵菩薩様へお参りします。その前に「幸福御守」を買いましょう。願いごとがある人は必須のお守りです。
「幸福御守」の中にはお地蔵様の姿が入っています。お願いをするときは、両手を合わせてその間に御守を挟むようにします。その時注意したいのが、「幸」の字の部分を合わせている指の先から出すこと!お地蔵様の姿の顔の部分に当たるからです。なので、失礼のないように「幸」の部分は隠さないようにしましょう。
ちなみに「幸福御守」を買うのに枚数制限はありません。大切な人へのお土産に買ってもいいですね。もらった人は前述のやり方で、京都がある方角に向かって願いごとを伝えましょう。御守はいつも使っているバッグや財布に入れて、常に身に着けておきましょう。
お守りやお札は仏様の化身です。
鈴虫寺のお守り・お札は幸福地蔵様の化身、お地蔵様のお姿が入っておられます。お守りは持っておられる方を守ってくださるもの、だから、常にお傍に身につけてください。