京都観光は一番美しい4月がおすすめ!桜はもちろん見逃せないイベントを紹介
春爛漫の京都は、どこにいっても人で溢れかえっています。桜は全国どこでも見られますが。歴史的な建造物とのコラボレーションは時空を超えて当時の人々の姿うを映し出します。そんな京都の一番美しいのが4月!たくさんのイベントがあるのでいつ行こうか迷ってしまいますね。今回は、そんな京都の4月を紹介しながらおすすめイベントを紹介していきます。(2016年12月28日 最終更新)
まずは「桜まつり」で春を堪能しよう!
桜は武士の散り際い似ているとも称されることもあり、花びらが散ってしまう姿に儚さを感じるひともいるのではないでしょうか。古来、桜が花開くのは神様からの贈り物であるとも言われてきました。そんな桜は、日本を代表する花として海外でも人気があります。
「地主神社」で春の縁結び
京都といえば『清水寺』ですよね。その清水寺を守護するために建てられた神社がこの地主(じしゅ)神社で、創建は『古事記』の時代に遡るとされているんです。恋愛の聖地とも名高い地主神社では、桜の季節の良縁を祈願した桜まつりが行われるのです。
地主桜は、一本の木に八重と一重の花が同時に咲く珍しい桜で嵯峨天皇が行幸した折には、その雅な桜を非常に心に留め三度、御車を返して見たことから「御車返しの桜」と呼ばれています。『白川女の花使い』が、この桜を毎年禁裏御所に届けたそう。天皇さえも夢中にしたこの桜は多くの人に愛されました。
えんむすび祈願さくら祭りには、地主桜と黄桜が相成り気品溢れるその姿を一目見ようと人で賑わいます。大国主命は『因幡の白兎』でもお馴染みの心優しき神様。桜を愛でるだけでなく、縁結びのお願いもしっかりとして帰ってください。
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縁結びの神様・京都地主神社の総合サイト。全国から恋愛成就を求める参拝者で賑わう地主神社。その由来と歴史、重要文化財であり世界遺産でもあるご社殿と境内、季節の祭り、神様とご利益など、神社情報満載です。
京都駅から市バスで12分市バス206、100系統乗車 五条坂下車 徒歩で10分
太閤殿下に会えるかも!「醍醐寺」
世界遺産登録されている醍醐寺は、とにかく広くて1日がかりで回らなければならないほど。そんな醍醐寺といえば『醍醐の桜』で有名ですね。
豊臣秀吉がこの醍醐寺で『醍醐の花見』を行ったことから、醍醐の桜の愛称で呼ばれる桜は約1,000本!参道脇にも、美しいさくらがお出向かえしてくれるのですが、霊宝館近くの桜は、このうえなく美しいのです。
まるで龍が空を飛ぶような枝ぶりは、夜のライトアップに見るのがおすすめ。昼夜では、まったく違った光景が見られるので欲張りな人はじっくり楽しんでみましょう。毎年4月の第2日曜日には『豊太閣花見行列』が行われ、太閤豊臣秀吉が醍醐の桜を楽しみます。
世界遺産醍醐寺。真言宗醍醐派總本山。京都市伏見区。国宝五重塔をはじめ数々の国宝・重要文化財を蔵する醍醐寺の境内、行事、略縁起などを紹介。
京都駅から山科急行線「醍醐寺」ゆき 終点「醍醐寺」下車すぐ
「平安神宮」でしっとり桜を楽しもう
平安神宮は真っ赤な鳥居がシンボルになっています。天皇が東京に行幸したままお帰りにならず、日本の中心が東京に移ったことを悲しんだ京都の人々にとっては平安神宮は京都復興の証でもあります。『左近の桜、右近の橘』は京都御所だけでなく平安神宮の大極殿前にも植えられていますので、まずここから桜鑑賞を楽しみましょう。
平安神宮では『観桜茶会』が行われ、神苑の茶席では枝垂れ桜を鑑賞することができます。この神苑の八重桜は、非常に手入れが行き届いた素晴らしい桜。上を見上げると、そこは一面の桜で時間を忘れうっとりしてしまいます。
南神苑から小道を進み、中神苑、東神苑へと進むと栖鳳池が目の前に広がります。神苑の中でも特に日本庭園の美しさが感じられるスポットで非常に落ち着いた雰囲気。桜と池越しに見える尚美館や泰平閣(橋殿)は、写真撮影に絶好の場所なんですよ。
「京都府庁旧本館」で観桜祭
京都府庁旧本館は明治37年に竣工され現在も現役で多くの人が働く官公庁。官庁建築として最古の建築で、国の重要文化財に指定されています。京都では珍しいルネサンス様式で中庭に立派な桜の木があり、桜の開花に合わせて「観桜祭」として一般公開されています。
7代目小川治兵衛による作庭で、桜は6本と少ないのですが都庁とのコラボは見事なものです。京都・東山の円山公園にある初代「祇園しだれ桜」の孫にあたるしだれ桜を中央にあります。そして京都守護職松平容保に因んだ「容保桜」(かたもりざくら)もこちらで見る事ができます。
大河『八重の桜』に因んだ、『八重桜 はるか』は、綾瀬はるかさんが名付けた桜。まだ若木ですが、きっと美しい花を咲かせてくれるでしょう。濃いめの八重桜に白の大島桜のコラボは、心を奪われてしまいそうです。そんな桜は館内の窓から眺めるのが通なのだとか。まるで別世界にいるような、そんな1日が過ごせるはずです。
「十石舟」で京都を遊覧
京都と大阪を繋ぐ淀川、豊臣秀吉が伏見城を建築してからたくさんの商人がこの淀川を使い物資を運ぶようになってから京の都はさらに栄えるようになりました。千利休もその一人で旅客専用の船『三十石船』は多くの旅人を運びました。
十石舟は三十石船よりも小さな舟で15人ほどが遊覧可能。当時の人が渡った気分を味わえるだけでなく、伏見界隈を船から観光できるとあり観光シーズンは予約でいっぱいになるんですよ。
京都は桜で満開なシーズンには、舟からのんびりと桜鑑賞ができるのが贅沢な気分です。夏は夜も運行していますが、桜のシーズンは昼間のみ。春の日差しに照らされる美しい桜を存分に楽しんでください。
今宮神社で「やすらい祭り」を見よう!
今宮神社は徳川綱吉の生母・昌院によって再建されてから『玉の輿神社』として多くの女性が訪れるようになりました。八百屋の娘だった、お玉が将軍家光の目に止まりの大出世。和製シンデレラなのですから、これはご利益も高いですね。
平安京遷都してから、一気に人口が膨れ上がり京都には疫病が流行り始めました。当時は、ウイルスなどの知識はないので『神様の怒り』と民衆は恐れ、斎宮や天皇により祈祷が始まります。どうにも疫病が静まらない為、各所で疫神の怒りを鎮める為に祭りが行われるようになりました。これが『御霊会』と呼ばれるもので、祇園祭のルーツとされるものです。
やすらい祭は、祇園祭のような華やかなものではなく、一条天皇が船岡山で御霊会を行った当時ままのの雰囲気を一番色濃く残しています。奇祭といわれるだけあり、厳かな雰囲気で地元の人達の真剣な顔に「お祭りの意味」が違うと感じる、京都三大奇祭のひとつです。
生まれ変わった「平等院」で藤を鑑賞しょう!
阿字池の浮島に建てられた、鳳凰堂は平安時代後期、藤原頼通によって建立された阿弥陀堂です。地上に出現した極楽浄土は、見る人すべての心を掴みます。そんな平等院は藤の名所でもあり、4月下旬から素晴しい藤を見る事ができます。
藤原一族を象徴するこの平等院の藤は『平成の大改修』で剪定され、以前より花が少なくはなっていますが徐々に美しい藤が元気になってきているので春には艶やかな藤の花を楽しむ事ができますよ。
鳥羽の藤は見逃せない!「鳥羽水環境保全センター」でゆったり藤鑑賞
鳥羽水環境保全センターは、京都市最大の規模の下水処理施設で全国でのトップクラスの処理能力を有しています。そんな場所に藤を見に行くのか?と思うかもしれませんが、一度見ればその素晴らしさの虜になってしまいます。
無料公開されていることや芝桜が見事で、ピクニックにも適していますが開花が非常に短いことからタイミングによっては見られないこともあるようです。当たり年には、素晴らしい藤棚を目にすることができますのでホームページはしっかりチェックしておきましょう!
京都古文化保存協会の特別公開
毎年、非公開の文化財が特別公開され話題になっています。平成29年は4月28(金)から5月7日(日)が予定となり、詳細はホームページで確認することができます。
4月は"春"を満喫したい京都
京都の4月は、どこも春爛漫で美しい景観が楽しめるスポットばかり。どこに行こうか迷うなら、桜や藤を楽しんだりお祭りに参加してみましょう。このシーズンは、人出も多くなりますので早めに旅行の計画を練るのが良いと思いますよ。