京都旅行のプランに取り入れたい美術館・博物館7選
ウグイス鳴く平安京の昔から文化・芸術の中心であり続けた京都。今では世界中から注目される観光地の1つとなりました。今回は、そんな京都に行ったら訪れたい、文化や芸術を肌で感じる美術館や博物館をご紹介します。神社仏閣巡りや、食べ歩きの合間にいかがでしょうか?(2016年08月19日 最終更新)
京都観光、スマートに決めたい方に!
夏は涼しく冬は暖かい、美術館・博物館へ行こう
京都市美術館【京都市左京区】
西日本最大のアートスポット
竹内栖鳳(たけうちせいほう)や上村松園(うえむらしょうえん)など、京都画壇のビックネームのコレクションで有名なこちらの美術館。所蔵の竹内栖鳳作「絵になる最初」は、モデルが服を脱ぐ、まさしくその瞬間を捉えた作品で、2016年国指定重要文化財に指定されました。明治や大正時代など近・現代美術が集まる美術館です。
常設展だけでなく、共催展や公募展など年間150以上もの展覧会が開催されている「京都市立美術館」。2016年7月~9月は跳ね上がった口ひげが印象的なスペインの画家サルバトール・ダリの作品が展示された「ダリ展」が開催されています!
細見美術館【京都市左京区】
美術を愛する多くの人々が集まるスポット
おはようございます。「生誕300年記念 伊藤若冲-京に生きた画家-」展を開催中!10時~18時(最終入館は17時半まで)https://t.co/GsXzkXOEvw #jakuchu京都公式 pic.twitter.com/SEZbMzhFh6
— 京都 細見美術館 (@HosomiMuseum) 2016年7月12日
2016年6月からは「伊藤若冲」の生誕300年を記念した展示を開催しています。東京美術館など他の美術館でも実施中の、「伊藤若冲」の展示ですが、また一味違った展示を楽しめるんです。
漢字ミュージアム【京都市東山区】
2016年6月オープン!漢字を"体験"する博物館
平安時代に京都で誕生した、純粋な日本の文字といえるひらがなやカタカナのルーツは漢字です。ここでは、そんなひらがなやカタカナの元の漢字スタンプ「モトの字スタンプ」で遊べたり、自分の名前を万葉仮名で書いたりと、漢字文化に楽しく触れることができちゃいます。
京都国際漫画ミュージアム【京都市中京区】
サブカル好きにはたまらないミュージアム
ここ、漫画ミュージアムは歴史ある、旧・龍池小学校を改装して作られました。芝生のお庭にゴロンとして漫画を読むのが一推しの楽しみ方です。小学校で堂々と漫画を読む!昔やりたくてもできなかった夢が叶えられますよ。
常設展示に加え、イベントも要チェックです!2016年6月からは江口寿史展が開催中。未完の大作「ストップ!! ひばりくん!」、ぶりっこという流行語を生んだ「すすめ!!パイレーツ」などその世界にどっぷりはまってください。
訪れた漫画家が壁に直筆サインとイラストを残しています。漫画好きなら必見です!誰のサインとイラストかわかる方、もはや立派な文化人です。
源氏物語ミュージアム【宇治市】
世界中で読まれた世界最古の長編小説の時代にトリップ
主人公の光源氏の私邸・六条院を再現した模型や、当時の衣装や小道具のレプリカ、また、当時の話し言葉での物語の音読などもあります。源氏物語を五感で楽しめそうですね!源氏物語の登場人物のうち誰に似ているかなんて占いもあるので、カップルやグループで行くと盛り上がりますよ。
相国寺承天閣(しょうこくじじょうてんかく)美術館【京都市上京区】
絵師「伊藤若冲」好きなら必訪の美術館
2016年、東京美術館での伊藤若冲展にて4時間以上待ちの騒ぎを引き起こした「動植綵絵」。禅宗に深く帰依していた若冲本人が永代供養を願って相国寺に寄贈したものだったんです。幕末になると相国寺は、財政難に陥って宮内庁に売却することに。現在、「相国寺承天閣美術館」では精密印刷されたものが展示されています。雰囲気をつかみたい方は是非!
「釈迦三尊像」も若冲本人より相国寺に寄贈されたもの。彼は当時の住持とも親交が深く、大変信仰に篤い人でした。なお、こちらは肉筆です。間近で若冲の筆遣いを感じることができます。衣装の模様一つ一つまで手を抜かずに描き切る描写の細かさや、絢爛豪華な色使いに圧倒されますよ。
高台寺 掌(こうだいじ しょう)美術館【京都市上京区】
美しい蒔絵が見られる美術館

高台寺は豊臣秀吉の正室、北政所ねねによって太閤秀吉を弔うために建立されました。「掌美術館」という名前には、彼女が掌にのせて慈しんだ品々という意味が込められています。

「片身替蒔絵懸盤」。中央を稲妻形の線で区切った斬新なデザインです。桃山時代に確立された蒔絵の技法は「高台寺蒔絵」と称されるほど、高い技術とデザイン性を誇りました。