京都で異世界にタイムトリップ!不思議がいっぱいの「伏見稲荷大社」
日本で一番多いのは八幡神社ですが、摂社や末社の数を入れれば伏見稲荷神社が日本を代表する神社となるでしょう。千本鳥居は世界的にも有名で、その摩訶不思議な空間に足を踏み入れた人は「神社とはなにか」を肌で感じることができるはず。有名な神社だけに誰もが一度は行ったことがあるはずですが、本当の伏見稲荷大社の魅力を知っている人はわずか。今回は日本を代表する伏見稲荷大社の全てを紹介します。(2017年03月14日 最終更新)
京都でも初詣にはたくさんの人がやってきます
伏見稲荷大社は京都市街地にある為に、初詣にはたくさんの人が訪れます。TVなどでは伏見稲荷大社が紹介されると千本鳥居がまずクローズアップされますが、実はこの千本鳥居に行くまでは本殿から奥の院まで歩かなくてはなりません。
伏見稲荷大社を観光で訪れる人の中には、これを目的でやってくる人も多いのですが伏見稲荷大社はこの鳥居だけでなく『ご神体』である稲荷山を含めて伏見稲荷大社の真髄を感じてください。
ご神体「稲荷山」を見ずして伏見稲荷大社は語れません
神社の総てがご神体を持っている神社ばかりではありませんが、ご神体の多くは禁足地となっていて、磐座として大岩が信仰の中心となっていました。稲荷山には、昔神事が行われていた名残がたくさん見ることができます。それは石碑となり、その数は約1万にもあります。
稲荷山に初めて足を踏み入れる人はその塚の多さに驚き、それぞれに神の名前が記されていることに驚きを隠せません。そこには小さな鳥居や狐などが置かれ、伏見稲荷は本当はここではないのだろうかと思うくらいの光景です。
この塚を含め千本鳥居は伏見稲荷大社の代表ではありますが、江戸時代にはなかったこともあり、庶民の稲荷信仰が明治にはいって爆発的で広がったことが現在の形になったのではないかと考えられています。まずはこの稲荷山の塚でお参りを済ませてから、じっくりと伏見稲荷大社を参拝していただきたいです。
伏見稲荷大社の「千本鳥居」は本当は千本以上ある!
真っ赤な鳥居はご神体である『稲荷山』に通ずる道であり、神様がこの鳥居を行き来する為に建てられたのではないかとも考えられています。稲荷山の塚も、この鳥居も建てられたのは明治に入ってからで信者が奉納をしたことからどんどん増えていったとか。劣化も激しく、毎日修理されたり奉納されたりしているそうですから来るたびに違う光景が見られるのも魅力の一つなのでしょう。
願いが叶ったあかつきに、ここに鳥居を奉納したことが多くの商売人の耳にはいったことから全国から多くの人がここで祈願をし、そのお礼に鳥居を奉納する事が定着していったのでしょう。個人でも奉納することができ、鳥居のサイズで値段が異なるそう。
人によって感じる重さが違う!「重かる石」
壮大な鳥居をくぐり抜けて、奥社に進むと石灯篭が目に入ります。ここは人気のスポットなので、いつも人だかりができる場所なのですが実は石で占いができるのです。空輪と呼ばれる頭の石を持ち上げ、その重さで願いが叶うかどうかが即時に判断できます。『神頼み』とは良く言ったもので、努力せずに神様にすべてをまかせても願いは叶わないということなのでしょうか。願い事をして、持ち上げた石が軽ければ願いが叶い、叶わない時は重く感じるそうです。
当たりを引いたらラッキー!?「おみくじ」で運勢占い
白狐を神様の使いとしている伏見稲荷大社は、狐の絵馬やおみくじがあることでも有名です。個性的な絵馬に願い事を書いて奉納するのも忘れてはいけませんが、おみくじも引いて運勢を占いたいもの。なんとここでは『大大吉』を引くことができるそうです。
お守りは、本殿の社務所以外に『荒木神社』、近辺の商店街、稲荷山の山頂で引くことができます。どこでどんなおみくじが出るかは、その人次第。ちなみに山頂は無料でおみくじが引けるそうですから、よく考えて最高のおみくじをゲットしましょう。
伏見稲荷大社の「御朱印」は三か所でいただけます
御朱印は奉納した証に経を写したものをいただいていましたが、最近では参拝した証として寺社仏閣の御朱印を集める『御朱印ガール』と呼ばれる人も増えてきました。伏見稲荷大社では本殿の左にある「受付所」と、「おもかる石」近くの「奥社奉拝所」、そして稲荷山の「御膳谷奉拝所」の三か所でいただくくことができます。同じものではないので、集めている人は忘れずにいただいて帰りたいですね。
- 住所
- 京都府京都市伏見区深草薮ノ内町68
- 電話番号
- 075-641-7331
- アクセス
- JR奈良線「稲荷駅」から徒歩すぐ。京阪本線「伏見稲荷駅」下車から徒歩5分。
出典:公共クラウド(総務省)
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伏見大社周辺のグルメスポット紹介!
けんどん屋
京都は『おうどん』と呼ばれるように柔らかく滑らかな喉越しなのですが、自家製のうどんはこしがありもっちりした食感。ランチは軽めに済ませたいけど、こしがある方が好き!なら、一度訪れてみてください。
うどんではお腹がいっぱいにはならない……そんな心配はありません。うどんと丼がセットになったランチメニューも豊富に用意されています。まだまだ歩いて回りたい人も、お昼はしっかり食べたい人もきっと満足することができます。お昼前から行列ができる人気店なので、お腹がペコペコになる前に足を運んでください。
伏見稲荷、稲荷、深草 / うどん、丼もの(その他)、カレーうどん
- 住所
- 京都府京都市伏見区深草一ノ坪町41 パールハイツイナリ1F
- 電話番号
- 075-641-1330
- 営業時間
- 【月・火】【木ー日】 ・11:00~14:30 ・17:00~20:30
- 定休日
- 水曜日・不定曜日(月に1日)・・・水曜日以外の休みが【 月に1日 】あります
- 平均予算
- ~¥999
- ~¥999
祢ざめ家
創業450年の老舗で、伏見稲荷大社の裏参道にあるので観光客が必ず訪れる店としても有名です。京都で食べたい『にしんそば』が人気。うずらの丸焼きもこちらでは食べることができるので、興味の合う人はご賞味あれ!
店内に入って驚くのは外国人観光客の多さでしょう。昔ながらに日本家屋がお店になっていることから、写真撮影をするひとが多いのも中々面白い光景です。こちらのお稲荷さんは持ち帰りもできるので、連泊の人はホテルで食べるために持ち帰る人も多いそうです。
稲荷、伏見稲荷、深草 / うなぎ、うどん、焼鳥
- 住所
- 京都府京都市伏見区深草稲荷御前町82-1
- 電話番号
- 075-641-0802
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 不定休
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ~¥999
にしむら亭
稲荷山の中腹にある老舗で、ちょっと休憩したり小腹を満たすことができるスポット。天気の良い日の眺めも最高で、山頂とは違った光景を楽しむことができます。こちらでは美味しいお稲荷さんを食べられます。注文してから丁寧に作ってくれるのが、ここの魅力です。
出来たてのお稲荷さんは、疲れた体を癒してくれると同時に日本のおもてなしの心を感じさせてくれます。その丁寧なおもてなしに、感動する外国人に姿の多いこと。スピード重視の現代において、ひと時『のんびりする楽しみ』を思い出させてくれるそんな素敵な場所なのです。
稲荷 / 甘味処、そば・うどん・麺類(その他)、親子丼
- 住所
- 京都府京都市伏見区稲荷山官有地四ツ辻
- 電話番号
- 075-641-2482
- 営業時間
- 9:00~17:00(L.O.16:00)
- 定休日
- 第3第4第5金曜日
- 平均予算
- ~¥999
- ~¥999
まさに異空間!たくさんの神様に出会えます
稲荷山に登ると、たくさんの塚がありそれぞれに神様の名前が記されています。庶民信仰は、多くの神様を作り出し日本でもここは多神教の聖地でもあるのです。一つ一つの塚をゆっくりと見ていけば、自分の願いを叶えてくれる神様に出会える。そんな不思議な場所でもあり、日本人の信仰ルーツを肌で感じることができるのではないでしょうか。