【京都】小さな本屋さん『誠光社』の魅力とは?人々を魅了するこだわりをご紹介
続々と姿を消していっている町の本屋さん。そんな現状にも関わらず、京都に新たな書店『誠光社』が登場しました。そのこだわりの強さは、これからの書店業界に希望を与えてくれる存在でもあります。この記事では、本好きに有名な京都の「恵文社 一乗寺店」で店長を務めた店主がオープンさせた『誠光社』の魅力を詳しく紹介していきます。(2017年04月30日 最終更新)
京都にオープン!新刊書店『誠光社』とは?
インターネット通販や電子書籍の登場で苦しい状態に陥っている書店業界。どんどん本屋が少なくなっているという状況にも関わらず、2015年・京都に新たな書店がオープンしました。その名も『誠光社』。一体どんな書店なのでしょうか?
どんな場所にあるの?
誠光社は、河原町丸太町と鴨川の間にある路地にひっそりと佇んでいます。古民家をリノベーションして作られており、京都の昔ながらの街並みに溶け込んでいます。「こんなところに本屋さんが?」と思ってしまうかもしれませんが、周りを見渡すと銭湯やカフェなど色々なお店が集まっているんですよ。バス停や電車の駅も近く、アクセスも便利な場所です。
店長はどんな人?
京都の書店『恵文社』と聞けばピン!とくる人も多いはず。実は、誠光社の堀部さんは恵文社一乗寺店の元店長なんです。京都の名書店で務めていたのにも関わらず、なぜ新たに自分で書店をオープンしたのでしょうか?
自分だけのセレクトショップ!誠光社の魅力
大型書店と違い、1人だけで営業している小さなお店。店内の本はひとつひとつ堀部さんが選びだしたものです。店内はただ本を陳列しているというわけではなく、まるで本のアートスペース!美術館の展示品を見ているような感覚で、新しい本と出会えるんです。
個人書店の新たな仕組みを作りだす!
新刊書店が減り続ける理由の1つに、出版社と書店の直接取引が難しいことが挙げられます。「自分が選んだ本を、自分でお客様に届ける」。店長の堀部さんはそういった思いを胸に、直接取引をしてくれる出版社を探しました。その提案に賛同する版元が続々と増え、ようやく誠光社が生まれたのです。
どんな本を扱っているの?
誠光社には、実用書とよばれる本がほとんどありません。読んだら役に立つようなものではなく、嗜好品ともよばれるような内容の本ばかり!いつ訪れても、気になる本が目に止まります。誠光社が選んだ本を、今度はお客さんが選びだす、という、互いに刺激を与え続けるような構造が出来上がっているのです。
ギャラリースペースも見逃せない!
レジ近くのスペースには、小さなギャラリーがあります。レンタルスペースではなく、ご近所や親しい人の展示をしているとのこと。こうした横のつながりも、京都の小さなお店らしいんです。
コーヒー1杯、いかがですか?
店内にはコーヒーを飲める器具も。カフェ営業をしているわけではないのですが、お客さんと小話をする時に1・2杯飲む用に準備しているんだそうですよ。このあたりにも、お客さんとの距離の近さが感じられますよね。
書店×イベントの新たな試み
本に関するトークイベントから音楽ライブ、コーヒーのワークショップなど、書店らしくない催しも行われています。進化し続ける誠光社に、今後も目が離せません!
誠光社への交通アクセス
バスの場合、市バス「河原町丸太町」下車、徒歩1分ほど。電車の場合、京阪「神宮丸太町」駅から徒歩約3分です。近くには鴨川や京都御所など、自然いっぱいの観光スポットもあります。購入した本を片手に、青空の下で読書も良いものですよ。
お隣のカフェ『アイタルガボン』
誠光社のすぐお隣の『アイタルガボン』は、エスプレッソの専門店です。おいしいコーヒーが飲めるのはもちろん、店内にもたくさんの本があるゆったりとした空間が嬉しい!誠光社で購入した本をすぐに読みたい!という時にもぴったりのカフェです。
詳細情報
神宮丸太町、京都市役所前、丸太町(京都市営) / 喫茶店
- 住所
- 京都府京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町435
- 営業時間
- 11:30 ~ 22:00 ラストオーダー 21:00 ( ランチタイム 11:30 ~ 15:00 ) ※イベント等の関係で、営業時間を変更している場合もございます。
- 定休日
- 不定休 ( ブログ・ツイッターにて、随時ご案内しております。 )
- 平均予算
-
- ~¥999
- ¥1,000~¥1,999
新たな出会いを求めるなら誠光社へ!
京都の小さな新刊書店、誠光社はいかがでしたか?大量の本が積まれている大型書店と異なり、お客さんとお店の距離が近いのが魅力です。これからもどんどんこんな書店が増えていって欲しいですね。